戦争のつくり方

3月20日、「戦争のつくり方」と題して、第9回、神奈川教区平和フェスタが二宮教会で開催されました。
「戦争のつくり方」とは絵本のタイトルで、どうすれば戦争出来るかという事が分かりやすく物語られています。絵本なので子どもが読んでも分るような簡単な内容ですが、過去の出来事、法律を正確に踏まえ事実に基づいて描かれています。
もちろん今回、戦争のつくり方を学ぶのは戦争するためではなく、気付かない内に戦争出来る国になっていく事に気付く所にあります。絵本で紹介されている戦争のつくり方以外に、それぞれの委員会が戦争の作り方について(天皇制問題、核問題、基地問題、障がい者差別、部落差別、性差別、民族差別)それぞれの観点から発表しました。
確かに憲法を変えたり、法律を作ったり、核や基地を保有したりすることが戦争へ直結しているわけですが、戦争をするために一番必要なことがあります。それは敵意です。国民一人一人の心の中に、敵意を抱かせることです。
領土問題や北朝鮮の核実験を巧みに利用し、今、国は国民の心の中に敵意という種をばらまいています。町田市内で「不審なアジア系外国人を見たら110番」というポスターが張り出されました。恐ろしいことです。ナチスがユダヤ人を迫害した暗い過去をほうふつさせます。敵意は戦意を生み出します。
平和を実現するための取り組みは種々ありますが、誰にでも出来ることであり、また誰もが成さねばならない事。それは敵意に打ち勝つということです。今、花粉やPM2.5、黄砂等に勝る勢いで敵意という種がばらまかれています。またその有害性はPM2.5等の比ではないでしょう。夏の選挙で与党が2/3を獲得すれば憲法は改定されます。その為に敵意という種をばらまいています。決してこの種を自らの心で発芽させることないように、信仰と希望、そして愛をもって抵抗して参りましょう。

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