水曜日の高齢者サロンが始まって今年で12年になります。この間、丁仁任さん(李美京姉義母)、牛山久さん、が天に召され、星野さんが韓国に移住され、その他立ち退きを機に来られなくなった方々がいました。
しかし、その後も続けてサロンに参加して下さる方々、また立ち退き後から参加して下さるようになった方々も与えられ今もサロン会を続けさせて頂いています。
もちろん、この高齢者サロン会を続けてこられたのは、ひとえにボランティアのみなさんのお陰です。当初、食事を作るだけで、食べるときは、テーブルを別にして静かに黙々と食べていた頃が懐かしいです。しかし長い年月の地道な関わりが距離を縮め今では心から打ち解けあう関係になりました。毎週水曜日のご奉仕を12年続けるのは並大抵のことではありません。しかしボランティアのみなさんにとって、サロン会に参加して下さる方々との関係の育みは、それに余りある代価ではなかったかと思います。
高齢者サロンに参加して下さる方々にとって、毎週水曜日楽しみにして下さっていることは川崎戸手教会の喜びであります。人間的な思いですが、何かのお役に立てているというのは自らの存在意義に直結します。しかし、関係は奉仕する側とされる側という一方的なものに留まらず、お互いに奉仕し、またされる関係へと成熟していくものだと感じました。
岩本さんが、教会のドアを修理して下さり、また先週は壊れた机を直して下さいました。また林さんが自宅に余っているガス炊飯器を教会に譲って下さいました。サロン当日は、今ではボランティアと一緒に準備したり片づけたりと自主的にお手伝いしてくださいます。それらの様子を見ていると、最早自分たちの高齢者サロンであり、ヨルダン寮であるという自覚がそうさせているようにも伺えました。
奉仕すべき教会が、いつのまにか支えられている教会になりました。もちろんそれは一部分ではありますが、川崎戸手教会が教会であることの証を、そのような関係の育みと、それを生み出す宣教の業に発見させて頂けるのは真に感謝でございます。
これからも、聖書による独立、神と人に奉仕する教会を目指して歩んでまいりたいと思います。