希望の一票達

参議院選挙が公示され、各党首から争点のポイントが示されました。その中で一部の野党からアベノミクスについて一定程度の評価を与えながらも、電力、農業、医療等、業界団体とのしがらみを持つ現与党では第三の矢は的を射抜けず、それが出来るのはしがらみを持たない政党であると主張しています。

しかし政権を取るとは票を取ることであり、その票を取るには、結果的にしがらみを抱え込まざるを得ません。即ち現在、政治を動かしているのは政治家ではなく、既得権を守る莫大な組織票であり、それは大企業であり、また官僚であります。たとえ法改正し現在の既得権者らのそれが解消されても、姿形を変えて同類ものは再生産されることでしょう。

日本に生まれて50年、選挙権を持たない者として感じるのは、それでも政治を変えることは可能であると思うのです。政治家にしがらみのない政治させてあげれるのは、支持政党を持たない人々、選挙に行かない人々の一票達です。その一票達にこそ組織票に勝る希望があると信じます。

イエスの方向性は、200デナリオン相当のパンを用意することではなく、僅かな食べ物を寄せ集めることでした。そっちの方向に希望があると信じているのがキリスト者でありキリスト教会であります。目先に囚われず、神の壮大な救済の歴史に参与するものとして、自らの限りある人生を、その希望があると信じる方向に賭けて見たいと、日々自分に言い聞かせて生きて行きたいと思います。

どうかご自身の持つ大切な一票を投じて、守るべきを守り、変えるべきを変えて参りましょう。

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