再会から初心へ

22年ぶりの再会は感無量でありました。

1991年、務めていた会社を退職し私は農村伝道神学校に入学しました。同時に、生まれ育った大阪を離れ、名前も孫裕久を名乗りました。

あの時から22年もの歳月が流れました。先週、私の勤めた職場の新しい建屋が完成したことを記念してOB会が大阪府枚方市の会社で開催されました。まさに22年ぶり、その地に足を踏み入れた時、変わったもの、未だ変わらぬもの、その一つ一つに懐かしさと感動を覚えました。

私は中途退社した身分であり本来ならOB会に招待してもらえる立場にはありません。しかしこのような私でも憶えて数の一人に加えて頂いたご厚意に応えるべきと考え、とにかく末席で大人しくしてようと覚悟を決めて大阪入りしたのでした。しかしこの22年、その職場を支えてきた先輩、後輩たちに再会するや否や、感情を抑えきれず抱きしめ合い再会を喜び合い、終始はしゃいでおりました。

出席者名簿と渡された名札には「孫裕久(内田裕久)」と記されていました。誰一人私を孫君とは呼んでくれませんでしたが、皆から「神父様」とからかって頂きました。

定年退職された方々、今もなお現役で頑張っておられる方々、それぞれの人生を歩んでいる姿と物語に触れ、私は不思議と静かな力がこみ上げてきました。

22年前、大阪の地を後にして関東に出てきたその初心に帰り、本日よりまたこの川崎の地で頑張って参りたいと思います。

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