先週の金曜日(3/21)、紅葉坂教会にて、第10回 神奈川教区平和フェスタが開催されました。
今年は、昨年の朝鮮学校への補助金打ち切り問題を受けて、「朝鮮学校支援」をテーマに開催しました。
今回、神奈川朝鮮中高級学校の民族楽器部と舞踊部から学生12名、教師3名をお招きしました。
参加者一同(123名)学生たちの素晴らしい舞踊と民族楽器演奏に感動のひと時を分かち合うことが出来ました。
期末試験を終えての休日、一休みするか、中には遊びに行く予定を入れていた学生もいたことでしょう。しかし、補助金問題で経営的危機にある今、朝鮮学校で学ぶ学生自身が学習権を守り、理解と支援の輪を広げるために休日返上で平和フェスタに参加して下さいました。
申し訳なく、同時に感謝の気持で一杯です。
平和フェスタに参加した方々は、彼女らが自分たちと何ら変わらない同じ人間であることに気づいたことでしょう。当たり前の事ですが、当たり前とは、その当たり前に出会って改めて気付くものではないでしょうか?
出会いの無いところでは、根拠の無い憶測や偏見、思い込みに支配されてしまいます。バーチャルな世界で過ごすことの多い最近の子どもたちに危機感を覚えます。
朝鮮学校が反日教育を施しているとする噂も全くの思い込みです。かつての「鬼畜米英」教育のように、日本に対する敵意を植えこむような教育は(これも当たり前のことですが)していません。むしろその逆で日本で生きていく上で、日本国、日本人との共生をめざした教育がなされています。確かに、植民地時代の朝鮮史は学んでいますが、それを反日教育というなら、沖縄史という独自の課目を儲け、大和による沖縄支配や沖縄戦での日本兵の指示による集団自決などを学んでいる沖縄県は等しく反日教育をしていると言えるでしょう。
共生は出会いから始まり、関係の中で育まれていくものであります。歴史の歪曲に真の共生はなしえません。
今回、神奈川教区が、朝鮮学校との良き出会いを与えられ事に感謝するとともに、今後も交流を深めて行くことによって、偏見や思い込みから解放され、多民族共生をめざして参る所存です。