色々な立場があります。私たち人間にできる事は、その立場を明確にし、その立場からの考えを発言し、そしてそのような発言をする場を保証することでしょう。
憲法記念日を迎え憲法改正、集団的自衛権の解釈改憲などをめぐる集会やデモが各地で行われた。賛成派、反対派の是非はともかく、このように自由に発言を許される事が何より重要であると思います。
今日の朝刊(一面)で「護憲派は大ばか者」との見出しで、あるNHKの経営委員が「・・・何としても戦争を起こさせないというのは、九条を改憲したいしたい人たちも同じ思い。侵略されて抵抗しない国と、侵略されたら目いっぱい自衛のために戦う国、どちらがより戦争抑止力があるかというリアリティーの問題だ」と発言していました。
「・・・同じ思い」という辺りは、にわかには信じがたいのですが、そういう立場からの発言もあって私は良いと思います。大切なのは自らの立場を明確にすることではないでしょうか。もちろん立場が不明確な段階で意見するなというものではありません。対話の中で逆に自分の立場が鮮明になってくることもあります。
上記の発言に触れて、私は自分の立場が更に明確になったように思い感謝しています。
「何としても戦争を起こさせないというのは、九条を改憲したいしたい人たちも同じ思い。」とありますが、しかしそれは同時に、戦争できる体制を政治的(即ち経済活動)に利用する事であり、大砲を打ち込まないまでも、打ち込もうと思えば打ち込める体制(国)をも含めてやはり戦争なのです。
私はそれも含めて戦争であるとする立場であり、この世から戦争、差別、抑圧、貧困、飢餓を撲滅していくことが人類に課せられた普遍的使命であると認識する立場です。
異なる意見があって良いと思います。彼のような立場からの意見もあって良いと思います。しかし今にして思えば、特定秘密保護法案を通してしまったのは、最大の汚点であったかもしれません。この法律の廃止を目指しましょう。主の平和を求める人として。