うちわ問題、政治資金の不透明な支出、そして不適切な交際費等、政治家の不祥事が最近新聞紙面を賑わせています。
これらは政治とカネ、利益供与、政治モラルにまつわる問題であります。しかし一方でこういった与党の不祥事ばかりを追求する野党の姿勢にも批判が集まっています。
有権者としては、消費税・TPP等、家計に直結する問題や原発再稼働に関する安全対策等についてもっと時間を割いた審議を願いたいものです。
しかし政治家にとって政治をするとは、政策に関わることであり、政策に関わるには政権を取ることであり、政権を取るには、現与党を倒すことであり、現与党を倒すには、うちわを配ったことを問題にするという理屈なのであります。
実は、このような理屈が政治家と有権者の間に温度差を生み出し、更には政治家自身ですら本来の理想や理念を何処かに置き忘れ、カネ集めと足元を救うスキャンダル話に終始・執着してしまっているのではないでしょうか?
今週から教団総会が開催されます。宣教すべき教会と、その為のカネ集めと、政権維持・獲得のための論争等が、永田町と同じ理屈で温度差を生み出すことのないよう願うばかりです。