政治も経済も

食品への異物混入事件が相次いでいます。しかしこれは我々が望んだものの結果ではないでしょうか?思想なき経済最優先の道を歩み、合理化と人件費削減による生産拠点の海外移転。そのホコロビの一つが昨今の事件に現れているように感じます。

そして「安くて美味しいもの」という消費者ニーズに応えた企業は、予想された当然の結果を招き、お昼のワイドショウ−で味噌糞に叩かれ、客足は遠退き、回収された商品の焼却に追われています。

やはり政治も経済も、我々の鏡ではないでしょうか?政治家と企業に責任を押し付けてはいますが、その発端は我々が求めた所にあります。にも関わらずワイドショーは「やはり異物混入の検査システムの導入が必要ですね」と次はコストのかかる課題を押し付けます。

もしかしたら、こんなことの繰り返しが経済疲弊の一要因かもしれません?そして良からぬ政治家らに「もっと手っ取り早く儲かる手段」を想起させてしまうのでしょう。

政治も経済も、我々は傍観者ではなくその一構成要素です。そしてその自覚の欠如を食品に混入した異物が我々に警告しているのかもしれません。

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