<一週一言> 「世の刷り込み」
瀬山一郎
2月12日僕は、教区青年委員会の催しの下見で、みなとみらい科学技術館へゆきました。集合時間は、施設の開館時間に合わせて朝の10時にしました。平日にも関わらず
学校の見学会なのか、小学生と思われる子供たちが会館30分前に何人かの先生と思われる大人の人に引率されて玄関口に集まって開館を待っていました。この施設は企業のPR館であることは、言うまでもありません。
土地柄、旧横浜ドック、船舶や航空の歴史や将来の交通システムなどが模型や、動画映像、実体験できるアトラクションの展示を通じてその企業をPRしているのです。
それを見聞きし体験する子供たちは、驚き感動し楽しいひと時を過ごしているのを見ました。しかし、僕は、これらの展示を無批判に見過ごせませんでした。
航空の歴史の映像で零式戦闘機がいかに太平洋戦争で活躍し、功績を収めたかをアピールされ、軍艦の功績をさらりと讃えているかのような映像を目にしたからです。
売店には船舶や飛行機のミニチュア模型が並ぶ中戦闘機や軍艦が並べられていました。
戦争は、経済に大きな発展をもたらした事実は、歴史が証明しています。
アベノミクスによって、日本はいつでも戦争ができるというところまで来ています。
その一方で、子供たちに、大人たちも、戦争の正当化が、音もなく忍び寄ってきていることにも目を留めて祈りとできる行動をしてこうではありませんか。
この青年委員会の後のミーティングで、僕は、このことを取り上げ、話し合った結果、参加者に渡す予定のみなとみらい科学技術館から午後のミーティング会場への案内プリントにみなとみらい科学技術館の展示物にこの事についての一文を刷り込むことになりました。
こんな小さな事でも僕は積み重ねて行きたいのです。