日常と非日常

今年で4回目となる東日本大震災被災支援一時保養プログラム(リフレッシュ@かながわ)が5/2~5(三泊四日)、桜木町みなとみらいのナビオス横浜で開催され、15家族61名を総勢65名のスタッフとボランティアでお迎えすることができました。

一時保養プログラムは、短期間でも体内に残留した放射能を排出するのに効果的であるとされ海外でも高い評価を得ています。

先月、神奈川教区事務所に鎌仲ひとみさん(富山県生まれのドキュメンタリー映画監督、テレビ演出家。)の映画を配給している会社から、このたび福島からの保養プログラムをテーマにした映画を作成したとの連絡がありました。

震災から4年経過し、民間団体の保養プログラムも縮小傾向が続く中、保養プログラムが実際に効果をあげているベラルーシの取材等を通して保養プログラムについてもっと知って欲しいという思いを込めて制作された映画ということで、教区内の教会にアピールしたいとの事でした。

目に見えない放射能の危険に晒され、それが日常化した大人たち、またその日常に生まれてきた子どもたち。そんな彼らにとって三泊四日過ごしたみなとみらいは非日常でありました。

同じ時と空間を生きながら、異なる日常を生きる人間社会。それはある意味当然ではありますが、人災ともいえる福島第一原発の事故が彼らに強いた日常について、彼らか見て非日常を生きる私たちは果たすべき何かがあると思うのです。

被差別の日常を生きる人、貧困の日常を生きる人々、言論の自由を奪われた日常を生きる人々、空爆の嵐の中から逃げる日常を生きる人々。日常とは日々の常であり、それが当然であるとする感覚であると思います。実はその当然の感覚を異にする関係に対立や怒りが生まれやすいものです。しかし対立ではなく理解とそこから生起する果たすべき何かを歩み出して参りましょう。聖霊の導きを信じて・・・。

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