新しい皮膚  〜エレミヤ書33章〜

それは物であれ関係であれ、壊れたものは見苦しく、それと向き合うのは辛く、時に悲しく又苦痛を伴う。もしそれから逃れたいのであれば壊れたものを捨て、新しいものを求めれば良い。その新しさが悲しみと苦痛を忘れさせてくれる。しかし神がそこに与えるものは「治癒」である(直訳:「新しい皮膚を生じさせる」 エレミヤ33.6)。新品と交換するのではなく、傷ついた部分に新しい皮膚を生じさせる。交換するのは簡単だが、治癒は手間と時間がかかり、場合によってはそれ以上の辛さと苦痛を伴い、見たくない部分と向き合う必要も生じる。

エレミヤに神の救済予言が臨んだ(エレミヤ33章)。破壊された都、家屋、宮殿、そして死体(33.4-5)。神は廃墟となったその場所、息絶えようとするダビデの血筋と子孫、分裂した南ユダと北イスラエルに、回復と繁栄と和解を約束する。それは全く新しいものとの交換ではなく、傷ついた部分を治癒する真にしんどい道である。

神は傷ついたものを治癒し初めの時のような回復を約束する(33.11b)。しかしそれは以前と全く同じものに戻るのではない。そこには、それを元通りにした新しい皮膚が傷跡として残っている。新しい皮膚とは何か?それは以前と同じように見えながらも僅かな、しかし後戻りしない確かな、真の前進ではないだろうか。

手間と時間の掛るしんどい道ではありますが、我らは前進して参りましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です