改憲論議始まる

先週の参院選挙で改憲勢力が2/3を獲得しました。衆参ともに2/3を獲得した改憲勢力はこれから二年間続きます。

 そもそも現行憲法の何が問題なのか。憲法制定の過程(米軍の武力下で制定された)。制定後70年間一度も改憲されていない。時代にあった憲法が必要等とりざたされていますが、では具体的にどの条文の何が問題で既にどのような支障をもたらしているかについては全くといって良いほど聞こえて来ません。

 しかし安倍政権は事あるごとにテロや領土問題を巧み利用し防衛問題の不備を訴えています。しかし戦後70年、日本はテロや戦禍に巻き込まれる事は一度もありませんでした。憲法9条の果たしてきた成果を評価せず不安を煽り、不備が有るかの如き訴えているだけです。

 自民党草案では現行憲法の第二章「戦争の放棄」を「安全保障」に改め、9条2項で「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」としています。既に集団的自衛権が解釈改憲されたように、自衛権の解釈を拡大すれば如何ようにも「武力による威嚇及び武力の行使」が可能というわけです。

 更に「前文」は、現行では主権在民を宣言している事に対して、改憲案は国民の義務を規定しています。  

 憲法とは国民が制定し国家権力を制限(縛る)します。一方国家権力(国会)は法律を制定し国民を制限します。このバランスがあって国は成り立っています。憲法解釈を国家権力自ら変えたり、憲法によって国家権力が国民を制限することなど言語道断です。そもそも、そんな事をいとも簡単にさせてしまったり、憲法の本質を捻じ曲げる草案に疑問を抱かない国民の憲法に対する理解の未熟が問題なのです。

 今後、改憲を巡る議論が繰り広げられていきますが、ここでそもそもの憲法の役割、その内容についての理解が深められ、例え憲法9条が変えられた改憲案が発議されても、国民投票で堂々と否決するだけの力を養う事が出来るよう努めて参りましょう。

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