辞書によれば、「民主主義(デモクラシー)とは、国家や集団の支配者が、人民(民衆、国民)である政体、制度、あるいは思想や運動。」
即ち民が国家の支配者です。支配者とは民主主義にそぐわない表現のように思えます。しかし民が支配者であるとは、民主主義において「権力者=支配者」の否定です。今の政権は支配者となり民を権力に隷属させようとしていますが、民自身も支配者としての責任を果たさず、その自覚が欠如しているのではないでしょうか。
アメリアという国に対する批判はあります。しかしアメリカ人の民主主義に対する責任の態度から日本人は学ぶべきものがある思います。トランプ大統領と安倍首相の自己中心的な政権運営は目に余りますが、民主主義において支配者とは国民であり、支配者は権力をコントロールする責任を負っているのではないでしょうか。
共謀罪は戦時下の治安維持法であり、これに対する反省を教団は1967年に「戦責告白」し、見張りの使命を確認しました。今なすべきことは宗教改革500周年よりも、「戦責告白」50周年を覚え、9条改憲、秘密保護法、共謀罪、日の丸君が代の強制、沖縄基地問題等、戦前回帰するこの国に警鈴を鳴らして参りましょう。
「いと高き所には栄光、神にあれ地には平和、御心に適う人にあれ」(ルカ2.14)
国と力と栄とは、限りなく汝のものなればなり。アーメン