自立した国

憲法9条によれば、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と記されています。

昨日この武力行使を放棄する国の政府が、「米英仏によるシリア攻撃」の支持を表明しました。武力行使を放棄する国が、何故他国のそれを支持出来るのでしょうか?

一応安倍総理はその辺りを意識してか「化学兵器の拡散と使用は決して、絶対に許さないとの米英仏の決意を日本政府として支持する」とし、武力行使への直接の言及を避けています。しかし武力行使がその決意の内実である以上、結局武力行使を支持しているのと同じ事です。ここからも改憲案がめざすものは、戦争できる国である事が伺えます。

自前の武力で戦える国が一人前の自立した国であるというなら、(勿論支持はしませんが)そういった考え方もあるでしょう。しかし己は不戦を誓いながら、他国の戦争を支持するのは偽善者です。不戦を誓うならば、まして国際平和を誠実に希求する国ならば、他国の戦争をたしなめてこそ、一人前の自立した国であります。

唯一の被爆国である日本だから、そこで自立する国になれると信じたいのです。

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