正義の役割

戦後二番目の首相として現憲法の制定に関わった幣原(しではら)喜重郎(1872~1951年)の直筆とされる原稿が、宮城県加美町の住宅に保管されていたことが4日、分かった。憲法9条の意義を強調し「他国の侵略より救う最も効果的なる城壁は正義の力である」と、軍備の拡充に反対し、警鐘を鳴らしている。(東京新聞5.6)

正義はそれぞれの正義があって、その正義が戦争の大義となる今日、正義なる言葉を安易に用いることは出来ません。

幣原氏は講和会議を直前に控え「軍備の充実や他力本願」によらず「正義の力」で国家の安全を求める大切さを訴えています。また「正義の規準は自己満足の独断ではなく、世界普遍の公論をもって裏付けられたもの」とし自己肯定の為の正義を否定しました。

今日、正義とは既に手垢の付いた言葉ですが、防衛手段として正義を用いる点は意義深いです。かつて侵略戦争に用いた正義を「侵略より救う城壁は正義の力」に持ち換えたのです。

誰の為の正義か?全ての国々、人々にそれぞれの正義がある今日、もはや正義など滅び去りし言葉なのかも知れません。しかしモノは誰が使うかによっても変わりますが、何に使うかがやはり根本です。戦争の為ではなく、防衛の為に用いる時、正義は本来の役割を果すのでしょう。

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