2018神奈川教区平和集会 集会宣言

私たちは毎年この平和集会に集まり、戦争のない平和な世界を創り出すために何ができるかを学び、それぞれの場に帰り、その実践を通して平和を創り出す者として歩みたいと願って来ました。

今年もこの平和集会に集まり、私たちは、講師の吉田敏浩さんから本来私たちの国を動かすルールであるはずの「日本国憲法」が無視されて、米軍に事実上の治外法権を認める「日米合同委員会」という、日本の主権を侵害する米軍優位の「密約機関」があることを知らされました。この日米合同委員会は、毎月2度アメリカ側から在日米軍のトップたちが、日本側からは皆エリート官僚が集まって会議がもたれ、ここで決められたことは国会に報告する義務も、外部に公表する義務もなく、事実上ノーチェックで実行することが出来ることになっています。つまり、この日米合同委員会は日本の国会よりも憲法よりも、上位の存在というわけです。

2009年、戦後の50年体制のもと長年続いてきた自民党政権から、当時の民主党に政権が交代しました。私たちはこれでアメリカ一辺倒の日本の国の在り方が変わり、アジアの国々とより深い平和的共存を構築する道に進むことを期待しました。しかし、鳩山首相が普天間基地の県外移設を打ち出すや、鳩山内閣は一年も持たずにつぶされてしまいました。

私たちは、この時、鳩山内閣の崩壊に働いた強力な力の存在を感じましたが、その時点ではそれが何かをはっきりと認識することができませんでした。本日の集会を通して、その大きな要因が、日米合同委員会とその背後にある安保条約と日米地位協定(旧行政協定)であり、この安保体制が、現在の日本の国においては憲法体制よりも上位の力をもっていることを知りました。

今、日本の歪んだ国の在り方によって最も苦しんでいる人々がいます。それは沖縄の人々であり、福島の人々であり、そして自衛隊の最前線にある人々です。

私たちは、「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ25:40)とのイエスの言葉に応えて、この歪んだ国の在り方から生じる矛盾を一身に背負って生きているこれらの方々の痛みを共感する感性を磨いていきたいと思います。そして、その痛みを取り除くことのできる、みずからが主権を持ち、憲法によって一人ひとりの人権が守られる、本当の意味での平和国家をこの国に築いていきたいと切に希求します。

本日の平和集会に参加した私たちは、この思いを持ってそれぞれの場に帰り、現在の安倍政権に典型的に露呈しているこの国の歪みを正していくために努力していくことをここに誓い、この平和集会宣言を表明します。

2018年8月11日(土)
神奈川教区「平和集会」参加者一同

 

 

 

 

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