バカにされいる

先週、青山学院大学学長の三木義一氏は紙面で、与党の税制改革案が示された事を受け、その前に税に対する使途の公正性と透明性についての信頼を得ておかねばないと指摘している。そして「桜を見る会」についての疑惑を放置したまま税制改正大綱を提示した一国の与党に対して「バカにされている国民の一人として」と一言断りを入れた上でその改正内容を概観した。
確かに現政権の独裁政治は見るに堪えない。日本は本当に民主主義国家なのだろうかと疑いたくもなる政治状況ですが、これを三木氏の言葉で言い換えるならば「バカ」にされています。
現政権に怒りを覚える国民は少なくないでしょう。しかし、バカにされている自覚を持つ人はどれ程いるでしょうか。分からなければ何をやっても良し、見つかりそうなら証拠を隠滅すれば良し、バレたらごめんなさいと謝れば良し。
この国の首相は民主主義の何たるかを忘れているのか元々知らないのか。民の為に国が在るのであって、国のために民が在るのではありません。国が民を支配する(バカにする)のがこの世であるなら、民の為にある国が神の国(神の支配)でありましょう。
他人からバカにされても怒ってはならないと自制する今日このごろですが、権力にバカにされても意識に上らないのは民主主義の放棄に至ります。せめて今私たちは権力からバカにされている事ぐらいの自覚は持ち合わせたいものです。


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