新しい命を生きる

復活の朝を迎えました。主イエスは十字架にかかり死んで葬られ三日後に復活されました。この復活に込められたメッセージは種々あると思いますが、その一つが新しい命を生きることです。
「はっきり言っておく、人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」
(ヨハネ福音書3:3)
新しい命とは生命に勝る何かがあるということではありません。以前説教で永遠の命とは隣人の命であると申しましたが、この新しい命も隣人の命といえます。人はもはや自分の命を満足させることを第一義とせず、互いに隣人の命を大切にすること、それが主イエスの十字架と復活が示す真理(御心)なのです。
ここで「互いに」という一語に注目すると、自分は隣人の命を大切にしても、隣人は自分の命を大切にしてくれないのではという不安が残ります。十字架はその象徴です。イエスは隣人を大切にし、しかし隣人はイエスを見捨てました。その結果が十字架なのです。しかし神はこのイエスを復活させました。言い換えるなら人が見捨てた命を神は肯定したのです。ここに隣人の命を大切にすることは、決して無意味に終わることのない約束が復活に込められました。故に私たちは互いに愛し合いなさいという主イエスの言葉を、復活を通して確かなものとされたのです。だからイースターを祝い感謝するのです。
共に新しい命を歩んでまいりましょう。

孫 裕久

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