ありがとう、ぬくもりを

先週、久しぶりに「戦士の休息」を聞きました。これは映画『野性の証明』(1978年)の主題歌で、次の一節からはじまります

ありがとう ぬくもりを。
ありがとう 愛を。
かわりに俺の命を 置いて行けたなら。

この言葉には、愛された感謝とそこから芽生えた、愛する思いが込められているように思います。
愛とは何かを説明しようとすることはできても、「愛された」ときにこぼれる言葉は、理屈ではなく、ただ一言、「ありがとう」なのではないでしょうか。
愛を語ることは難しい。なぜなら、愛は行いだからです。愛を受けた者は、その愛を頭で理解してはいません。それは、ある特別な瞬間に、特定の関係の中で、ただ起こってしまう出来事なのです。
『野性の証明』の中で、主人公(高倉健)は少女(薬師丸ひろ子)を守るために命を懸けます。そこには見返りも、合理的な理由もありません。ただ「この子を守りたい」という一心。その行為の背後に、言葉にならない愛が流れています。
主イエスも同じように、そのぬくもりが伝わると信じて十字架の道を歩まれたのではないでしょうか。
愛は、説明よりも先に、人のぬくもりとなって触れるものなのでしょう。「ありがとう、ぬくもりを」これは、十字架の救いを信じる私たちの信仰告白かもしれません。

寒き夜
ぬくもりしらず
生きし身に
ぬくもりしるとき
命あずけぬ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です