真逆

政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、国会では政治資金規正法の改正が検討されています。この改正の中心が国会議員自身も責任を負う「連座制」の導入であります。連座とは他人の犯罪に関して連帯責任を問われて罰せられることです。
しかし何となく腑に落ちないのは、これはまるで国会議員が預かり知らない所でなされた犯罪(虚偽の記載)があったかように取り扱われている点です。公然の事実といってはばかりないのは、国会議員が自分の罪を秘書に負わせているのです。したがってこの「連座制」の本質を相応しく言い換えるなら「とかげの尻尾 切り捨て禁止」となるでしょう。
以上はこの世の縮図です。この世の権力が義を歪め、それを闇で覆って誰も気づけないでいる。連座制の導入は良いことですが、しかし問題点がすり替わっています。
イエス・キリストの神は罪を裁く神ではなく、まして罪を負わせる神でもなく、更にいえば連座の神でもありません。代わりに罪を負い、罪を赦し、罪人を救う神であります。観念的ではありますが明らかなのは、この世とは真逆だということです。何が正しい答えかは分かりません。しかし目指すべき方向はイエス・キリストの十字架と復活がはっきりと示して下さいました。永遠の命を欲するならこの道を歩んで参りましょう。

孫 裕久

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