413番 キリストの腕は(2015/8/23)

413 キリストの腕は  ST.BOTOLPH
作詞:ブライアン・レン  Brian Wrenn(1936~ )
作曲:ゴードン・スレーター Gordon Archbold Slater(1896~1979 )

作詞者のブライアン・レンはイギリス、エセックス州に生まれ、オックスフォード大学で教育を受けた後、イギリス合同改革派教会の牧師となりました。学生時代から賛美歌の創作を始め、世界平和や核兵器廃絶などを目的とするエキュメニカルな組織の委員を務めたりしています。1970年に書かれたこの歌詞は、ローマ15:7「だから、神の栄光にためにキリストがあなたがたを受け入れて下さったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。」という聖句が核になっています。「共に生きる」と題された原詞は、「キリストは腕を広げて受け入れられる」という歌い出しで「違うということは素晴らしいことなんだ」と語りかけます。原詞は4節ですが、原詞の2節を日本語では2,3節に分けて訳出したため、5節の詞となりました。作曲者ゴードン・スレーターは王立音楽学校、ダラム大学で学び、各地の教会のオルガニストを務め、また大学で教鞭を執りました。スレーターはオルガニストとして、ボストンの聖ボトルフ教会、レイチェスター・カテドラルやリンカン教会で奉仕しました。また合唱曲、独唱曲、ピアノ、オルガン、賛美歌曲、アンセムの作曲家として、イギリス国内のみならず国際的に活動しました。レイチェスターではバッハ・クワイヤを立ち上げ、リサイタルやレクチャーなどもたくさん行っています。この曲は子どものための歌集に別の歌詞の曲として初めて収録されました。(Songs of Praise for Boys and Girls :1930) 曲名は、彼がオルガニストをしていたボストンの教会の名前に由来しています。ST.BOTOLPHはこの歌詞への曲としてブライアン・レン自身が選び、組み合わせました。

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