473番 世界の望みなる主よ HOPE OF THE WORLD(2015/8/23)

473 世界の望みなる主よ  HOPE OF THE WORLD
作詞:ジョージア・ハークネス Georgia Harkness(1891~1974)
作曲:伊藤陽子 (1960~ )

作詞者ジョージア・ハークネスはコーネル大学、ボストン大学で学び、1926年にアメリカのメソジスト教会の牧師になった後もさらにハーヴァード大学、イェール大学、ユニオン神学校で学びました。各大学で哲学を教え、また、アメリカ国内の神学校で教授となった初めての女性でもあります。フィリピン・マニラのユニオン神学校や、日本の国際基督教大学でも教鞭を執りました。1957年、ICUの第一回の卒業式で式辞を述べています。神学論文、スピーチ、説教等著作は数多く、また詩集も出版しています。「冷戦」に直面し、世界に新たな絶望感が広がっていた1954年、”Jesus Christ, Hope of the World”(イエス・キリスト、世界の希望)というテーマでWCC(世界教会協議会)第2回大会が開催されました。アメリカ・イリノイ州エヴァンストンで開催されたこの大会で用いるために500編余の中から選ばれたのがこの詞で、アメリカ・カナダ賛美歌学会の機関誌に掲載されました。作曲の伊藤陽子は、広島大学教育学部で音楽教育学を学び、高等学校教諭を1985年まで務めました。広島流川教会に在籍しています。この曲は病院で順番を待っている時に思いついたものということで、新しい賛美歌募集(1989~95)におけるこの歌詞への曲公募に応募し、選外佳作に選ばれました。

~讃美歌21略解より~

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