香りの記憶
先週、YMCA専門学校の帰り道、ふと金木犀の香りがした。 香りは何かを告げ、何かを思い起こさせる。季節を告げ、そして記憶を呼び覚ます。 中学二年の夏、私は大阪市から和泉市へ引っ越した。 新居の横には、目立たぬ平凡な街路樹…
続きを読む →先週、YMCA専門学校の帰り道、ふと金木犀の香りがした。 香りは何かを告げ、何かを思い起こさせる。季節を告げ、そして記憶を呼び覚ます。 中学二年の夏、私は大阪市から和泉市へ引っ越した。 新居の横には、目立たぬ平凡な街路樹…
続きを読む →今、私たちの社会は、見えない不安に覆われています。将来への不安、経済の不安、国際情勢の不安。その中で「まず自分と家族を守らなければ」と思うのは自然なことです。しかし、その思いがいつの間にか「他者より自分を優先する」という…
続きを読む →先週から秋の交通安全週間が始まりました。町内会の行事で黄色い旗を手に、子どもたちの登校を見守ります。登校の姿はさまざまで、友だち同士でにぎやかに歩く子もいれば、一人で歩く子、親と一緒の子もいます。中でも嬉しいのは、教会の…
続きを読む →「天の国は、畑に隠された宝に似ている。人がそれを見つけると隠しておき、喜びのあまり、行って持ち物をすっかり売り払い、その畑を買う。」(マタイ13:44) この譬えで注目すべきは「喜び」にあります。天の国は客観的に「これほ…
続きを読む →「夢」とは未来に描くイメージであり、「こうなりたい」「こんな世界であったらよい」という願いの形です。実現の可能性や方法がまだ見えなくても、人は夢を心に描きます。子どもが「サッカー選手になりたい」と語るときも、「戦争のない…
続きを読む →小学生時代に愛用した「ジャポニカ学習帳」が今も販売されていると知ったのは先週のことでした。2022年にお亡くなりになるまで、その表紙写真を40年以上ほぼひとりで担当されたのが、昆虫植物写真家の山口進さんでした 先週「つな…
続きを読む →終戦の日を迎え、各地で「二度と戦争をしてはならない」という声があがっています。それ自体は大切なことであり、語り続けていかねばなりません。しかし不戦の決意は、ただ「しない」と言い続けていれば実現するものではありません。現実…
続きを読む →8月6日、広島の平和記念式典で、核兵器廃絶を願うメッセージが世界に向けて発せられました。石破首相もその理念には同意を示しましたが、日本は依然として核兵器禁止条約を批准していません。本来なら、唯一の被爆国である日本が、真っ…
続きを読む →近年、「◯◯ファースト」といった言葉が、社会に強い影響を与えている。これは、自国民や地元住民の利益を最優先する考え方であり、一見もっともらしく、正しいようにも聞こえる。 確かに「まず自分たちを守る」「まず身近なものを大切…
続きを読む →「怒る場合に怒ってこそ、人間は尊厳を保つことができる。しかし人は、目先の利益のために、あっさりと自尊心を売り渡す。」『銀河英雄伝説』(田中芳樹) 人は軽々しく怒るべきではありません。これは私自身の反省でもあります。しかし…
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